半導体製造装置用の部品などを手掛けるニューテック(山梨県甲斐市)は11日、宮城県大衡村に新工場を建設すると発表した。2025年9月の稼働を目指す。投資額は約24億円で、半導体市場の拡大と東北での関連産業の集積に対応する。

ニューテックは宮城県、同県大衡村と半導体関連の新工場建設で協定を結んだ(11日、宮城県大衡村)

大衡村にある第二仙台北部中核工業団地に約2万700平方メートルの土地を取得した。新工場では半導体製造装置用の制御ユニット、プリント基板、ハーネスを開発・生産する。まず25人程度を新規で雇用し、将来は約150人規模に増やす予定。

半導体製造装置を手掛ける東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)などに供給する。ニューテックは大和町にも工場があるが、需要増に対応するため宮城県で2カ所目の工場建設を決めた。生産能力は大和町の既存工場の最大で約5倍になる。

協定式に出席した塩坂亮社長は「半導体需要が膨らむ中で現在の3倍の生産が必要になるため新工場建設を決めた。東北の地を盛り上げたい」と話した。大衡村の小川ひろみ村長は「宮城県と連携して全力で支援したい」と述べた。

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