脱炭素経営支援のサービス内容を説明する佐賀銀行の坂井秀明頭取(25日、佐賀市)

佐賀銀行は25日、顧客企業向けに脱炭素経営に向けた支援サービスを10月1日から始めると発表した。同行が強化しているコンサルティング型営業の一環として提供する。サービス開始後半年間で100件、年間300件の提供を目指す。

「さぎん脱炭素経営支援サービス」では、事業者ごとの状況に合わせたプログラムの作成や目標達成のための解決策の提案や業者の紹介、「脱炭素宣言書」の作成や導入後の伴走支援も行う。初年度は16万5000円、目標達成後の2年目以降は二酸化炭素(CO2)排出量の可視化など年間6万6000円でサービスを受けられる。

顧客企業の個別の状況や希望に合わせて、現状の診断や必要な対応など目標達成に向けたプログラムを策定する。太陽光発電装置や蓄電池、省エネ機器の導入や設備更新などを提案し、必要な専門業者をあっせんする。

投資に必要な融資を行うほか、専門資格を持つ行員による目標達成後のモニタリングやフォローアップなど全方位型のコンサルティングを提供する。

佐賀銀行では、照明器具のLED化などで2030年までにCO2排出量を13年度比で46%の削減を目指していたが、21年度に前倒しでの達成を果たした。新たな目標として30年度までにカーボンニュートラルの達成を目指すとしている。

自行のノウハウも踏まえて、顧客企業の事業やサービスに付加価値を与える脱炭素経営を支援し、持続可能な地域経済の活性化を目指す。

【関連記事】

  • ・福証プロ向け市場、佐賀銀行など5社に審査資格の認定証
  • ・佐賀銀行頭取、地域企業の上場「生き残り策として有効」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。