アジアで最大規模の映画祭、東京国際映画祭はことしで37回目を迎え、最優秀賞を競うコンペティション部門には110の国と地域から2023本の作品が寄せられました。

この中から審査で選ばれた15本のノミネート作品が25日発表され、日本からは3つの作品が選ばれました。

このうち、片山慎三監督の「雨の中の慾情」は、日本と台湾が共同制作した作品で売れない漫画家が自宅に転がり込んだ男女と奇妙な共同生活を送る物語です。

片山さんは「多くのロケを台湾で行っているので、その景色を楽しんでもらいたいです」と話していました。

大九明子監督の「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」は、お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介さんの小説が原作のラブストーリーです。

大九さんは「若い俳優たちの魅力すべてを撮影したくて、長回しをしています。皆さんの目にどのように映るのか楽しみです」と話していました。

吉田大八監督の「敵」は、大学教授を引退した高齢の男性のパソコンに不穏なメッセージが送られてくるところから物語が展開します。

吉田さんは「以前、この映画祭に参加したときは楽しかった思い出ばかりなので今回も楽しめればと思います」と話していました。

このほか、女性監督の作品や女性の活躍をテーマとした作品を対象とした「ウィメンズ・エンパワーメント部門」が、新たに設けられるということです。

東京国際映画祭は来月28日から11月6日まで東京 日比谷などの会場で開かれます。

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