連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルとなった三淵嘉子さんは、日本で初めての女性弁護士、女性判事として戦後の最高裁判所発足期を中心に活躍しました。

三淵さんが戦後の一時期に働いていたことがある東京 千代田区の法曹会館では、当時の様子を伝える企画展が26日から開かれ、パネルや三淵さんが執筆した初版本など30点余りが並んでいます。

このうち裁判官や検察官など法曹関係者のみに配られていた会報では、三淵さんが昭和25年にアメリカで行った視察で家庭裁判所が外の機関と協力して社会問題の解決にあたっていたことを座談会形式で紹介しています。

三淵さんは日本の家庭裁判所について「家事部のあり方についてももう一度根本的に考え直してみなければ結論が出ない」などと発言しています。

また、ドラマで使用された学生時代の友人の妻が書いた小道具の「チョコレートの絵」も見ることができます。

企画した法曹会の火ノ川忠主事は「ドラマをきっかけに、特に若い方が司法界に関心を持ってくれたと聞いている。一般には公開していない会報誌の内容をお伝えするのは初めてで、古い資料のなかにも今にも通じるものを感じてもらいたい」と話していました。

企画展は10月10日まで開かれています。

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