デュオリンゴのキャラクター「リリー」とビデオ通話で英会話ができる機能を始めた

言語学習アプリ大手の米Duolingo(デュオリンゴ)は生成AI(人工知能)を活用した有料プランの提供を日本で始めた。米オープンAIのモデルを活用し、言葉を巧みに操るキャラクターと「ビデオ通話」で英会話をしたり、正しい文法について解説を受けたりできる。より実践的な言語学習につなげる。

ビデオ通話で英会話の相手となるキャラクター「リリー」はユーザーごとに難易度を調整し、文法や単語が誤っていても意味を類推して自然に受け答えする。飼い犬の名前や旅行先など一度話した内容を記憶するため、会話を重ねるごとに友人と話しているような感覚が得られるという。

オープンAIの対話AI「Chat(チャット)GPT」の基盤となっているモデル「GPT-4」や「GPT-4o」を使い、自然で素早いやりとりを実現した。ビデオ通話機能は当初は米アップルの基本ソフト「iOS」向けのアプリでのみ使える。

別のAI機能「スマート解説」では、AIが利用者の回答内容ごとに文法やニュアンスの誤りを細かく指摘する。「ロールプレイ」機能では「機内食を注文」「会社で議論」といった場面が指定され、ユーザーは音声や文章の入力を通じてAIと会話を練習する。

デュオリンゴは40以上の言語が学習できるアプリで、世界で月1億人超が利用する。23年3月に生成AI機能が使える有料プラン「デュオリンゴマックス」を始めたが、提供地域は米国など一部にとどまっていた。同プランにビデオ通話の機能を追加し、対象地域・言語も広げた。国内向けの料金は年契約で2万2800円、月契約で4490円。

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