大阪大学は工場の排水などに含まれる環境汚染物質の硝酸を、太陽光のエネルギーでアンモニアに変えることに成功した。肥料の原料になるアンモニアは次世代燃料としても注目を集めている。2040年以降の実用化を目指す。
硝酸は工場の排水に1%程度以下含まれる。人体に有害なため、無害な窒素に変えてから環境に放出している。窒素の代わりに有用なアンモニアに変えれば、化成品の原料や燃料に使える。
阪大は光で化学反応を進める光触媒に着目した。鉄などでできた光触媒を新たに開発し、硝酸や塩素を含んだ溶液に入れて光を当てると、硝酸がアンモニアに変わった。光触媒は常温常圧で機能する。効率が低いため、今後改良する。
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