プラネットセイバーズが開発中のCO2回収装置

空気中の二酸化炭素(CO2)を回収する装置を手掛けるプラネットセイバーズ(東京・渋谷)は30日、第三者割当増資で2億5000万円を調達したと発表した。空気中から1日最大1トンのCO2を回収できる試作装置の開発に充てる。DAC(ダイレクト・エア・キャプチャー)と呼ばれる装置で、2026年に本格装置の稼働を目指す。

脱炭素の実現には工場などから出る濃度の高いCO2だけでなく、空気中の低濃度のCO2も回収する必要がある。低濃度のCO2を回収するコストは高かったが、プラネットはゼオライトと呼ばれる吸着材を使うことで従来の10分の1ほどのコストにする。5月にも小規模のDAC設備を稼働させ、実証研究を進める。

プラネットは国際協力機構(JICA)出身の池上京最高経営責任者(CEO)が23年7月に創業した東京大学発のスタートアップだ。今回の第三者割当増資はベンチャーキャピタル(VC)のスパイラルキャピタル(東京・港)とジャフコグループが引き受けた。

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