囲碁の七大タイトルの一つ「十段戦」五番勝負は、タイトルを持つ芝野二冠に井山二冠が挑んでいます。勝敗はここまで2勝2敗の五分で、決着は最終の第5局にもつれ込みました。
対局は東京の日本棋院で行われ、後手で白番の井山二冠がリードを広げる展開となります。
一方の芝野二冠は終盤に猛追を見せますが及ばず、午後5時29分、208手までで投了。
井山二冠が「十段戦」を制し、6期ぶりに「十段」のタイトルを獲得することになりました。
「王座」「碁聖」とあわせて三冠に返り咲くのは去年7月以来およそ9か月ぶりで、自身の持つ七大タイトルの通算獲得数の最多記録を60期に伸ばしました。
対局後、井山さんは「苦しい5番勝負だった。特に、負けた2局ははっきりとしたチャンスが作れないような負け方だった。最後は運がよかったとしか言いようがない」と話していました。
一方、敗れた芝野さんは「負けた対局は自分のミスが出てしまった内容だったと思うので、全体的に力が足りなかったかなと思う」と話していました。
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