研究チームが調査した4種類のサンゴ(研究チーム提供)

 プラスチックごみによる海洋汚染をタイ周辺海域で調査し、紫外線の作用などで壊れて直径5ミリ以下となった「マイクロプラスチック」がサンゴに蓄積しているのを確認したと磯辺篤彦九州大教授(海洋物理学)らのチームが16日までに発表した。骨格に一度取り込まれると排出されず、死後も千年単位で環境中に残り続ける恐れがあるという。

 磯辺教授は「海に散らばったプラごみがたどり着く袋小路の一つがサンゴだと分かった」としている。

 サンゴはクラゲなどと同じ刺胞動物。イソギンチャクのように口や触手がある本体部と、その下にある石灰質の骨格でつくられている。

タイ周辺海域の調査でサンゴから見つかったマイクロプラスチック(研究チーム提供)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。