甲子園球場の使用電力を再エネ由来に切り替える

阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道は20日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の電力を実質100%再生可能エネルギー由来に切り替えると発表した。大和ハウス工業が太陽光で発電した電力を、関西電力を通じて調達する。年間3000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減効果を見込む。

特定の大口顧客に電気を直接販売するコーポレートPPA(電力購入契約)を3社間で締結した。大和ハウスが出力700キロワットの太陽光発電所を甲子園球場専用に開発・運営する。関西電力を通じて2024年度中にも、電気が化石燃料由来でないと証明する「非化石証書」付き電力の供給を受ける。

阪神電鉄は「スタジアムにおけるコーポレートPPAを活用した実質再エネ100%の実現は全国初」としている。

阪急阪神HDは再エネ電力への切り替えを進めている。阪神電鉄と阪急電鉄は25年4月から、全線の列車運行と駅施設などの使用電力を再エネ由来に置き換える。

大型エンターテインメント施設では、京阪ホールディングス傘下の京阪電気鉄道が運営するひらかたパーク(大阪府枚方市)が、24年度中に全アトラクションの使用電力を再エネ由来に切り替える。

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