イビデンが岐阜県大野町で建設を進める新工場(1月)

イビデンは1日、2025年3月期の連結純利益が前期比17%減の260億円になる見通しだと発表した。主力製品の半導体関連部品「ICパッケージ基板」で、パソコンや汎用サーバー向けの需要回復が遅れる。巨大IT(情報技術)企業が投資を進める人工知能(AI)用のサーバーが需要をけん引する構図が続く。

売上高は5%増の3900億円、営業利益は12%減の420億円を見込む。電気自動車(EV)向けのパワー半導体製造装置の部材は受注が堅調な半面、自動車生産が伸び悩む中国市場でディーゼル車の排気系部品などが苦戦する。年間配当は前期から据え置き、40円を予定する。

24年3月期の売上高は前の期比11%減の3705億円、純利益は40%減の314億円だった。汎用サーバーやパソコン向けのICパッケージ基板の需要が減り、値下げ圧力も強まった。記者会見した青木武志社長はこの分野の市況見通しについて「今夏以降に順次、需要回復が見込まれる」と話した。

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