【北京共同】中国が無人月面探査機「嫦娥6号」を3日に打ち上げることを決定したと国営通信新華社が1日に伝えた。月の裏側に軟着陸させ、試料(サンプル)を持ち帰る世界初の計画。宇宙開発を巡っては米国や中国、インドなど各国の競争が激化している。「宇宙強国」を掲げる習近平指導部は月探査の分野で先行し、覇権を握りたい考えだ。

 月の裏側と地球は直接通信ができないため、3月に打ち上げた衛星「鵲橋2号」が地球側との連絡を中継する。

 国営中央テレビによると、中国は持ち帰ったサンプルを基に月の裏側の特性や地質の分析を進める。国際協力の一環として、フランスやイタリアの機器も運ばれる予定。

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