自動車、電機など五つの産業別労働組合で構成する金属労協は3日、2025年春闘の要求方針案を発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)要求基準を過去最高の月額「1万2000円以上」とする内容だ。高い目標を掲げ、物価上昇に賃上げが追い付いていない現状の打開を目指す。

東京都内で記者会見を開いた金子晃浩議長は25年春闘に関して、「日本経済の好循環、生活者にとっての安心感を恒常的に提供できるか否かの分岐点に立っている」と強調。その上で、「組合員200万人の金属労協が先頭に立って、しっかり(賃上げを)引っ張っていく」と意気込んだ。

ベア要求は12年連続。要求額はベア1万円以上を求めた24年春闘を上回り、ベア額を明示する現行方式となった1998年以降で過去最高となる。

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