KDDIは6日、ドローンと配送ロボット、自動運転車を組み合わせた全自動の配送技術を2030年に実用化すると発表した。異なる機械をまとめて制御するシステムを使うことで、建物の内部から都心のビル間、災害時の山間部まで幅広い場面で輸送の効率を高められるという。
同日、千葉県君津市内でドローンや配送ロボなどを一体的に運用する制御システムの実証実験に成功した。実験には高精度地図を手がけるアイサンテクノロジーや自動運転技術開発のティアフォー(名古屋市)などが参加した。
ドローンと配送ロボ、車は位置情報のデータ形式が異なっている。KDDIなどが開発したシステムではそれぞれのデータを変換して配送状況をまとめて管理できる。同社は自動配送の導入を検討するネット通販サービスにシステムを提供することを想定している。
KDDIは複数の輸送手段を組み合わせることで輸送効率を高められるとみている。例えば山間部では車よりドローンを飛行させた方が短時間で配送できるという。開発したシステムでは荷物の発送元と配送先を選択すると、最も効率的な配送手段やルートを自動で計算する機能を持たせた。
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