福井銀行は6日、NTTデータが提供する投融資先の温暖化ガス排出量(ファイナンスド・エミッション、FE)算定ツール「C-Turtle FE」を導入すると発表した。地方銀行で同ツールを導入する事例は珍しい。融資先の排出量の可視化や削減を目指し、中小企業を中心にツールの利用を促す取り組みを検討する。
同行はこれまでも独自にFEを算定して2023年3月期から開示していたが、取引先企業の排出量は同行の推計としての開示にとどまっていた。ツールを利用してより正確な排出量を算定し、FEの削減につなげる。
近年はカーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の実現のため、サプライチェーン(供給網)全体で温暖化ガス(GHG)排出量を削減する動きが広がる。川中産業が多い福井県内の企業にもGHG削減の取り組みが求められ始めている。
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