愛知県東栄町で11日深夜、北の空に淡い赤色の光が浮かび上がる低緯度オーロラとみられる現象が確認された。同町御園にある天文宿泊施設「スターフォーレスト御園」の元職員で、施設であった天文イベントに参加していた清水哲也さん(62)=東京都北区王子=が写真に収めた。

 太陽表面で大規模な爆発現象「太陽フレア」が発生したのを受け、オーロラは世界各地で確認されている。清水さんは太陽フレアが出現していると知り、11日午後11時29分から30分間、全周魚眼レンズをつけたデジタルカメラで空を撮影。肉眼では確認出来なかったが、1分半露光をかけて撮影すると、北の空に淡い赤い光が浮かんでいる画像が撮影できた。

 清水さんは「在職中にもチャンスが一度あったが、そのときは撮れなかった。二度目のチャレンジで撮影できて非常に感慨深い」と話す。

 国立極地研究所の片岡龍峰准教授は取材に対し、「この発光現象もオーロラではないか、と考えて分析中」とコメントを寄せた。東栄町での現象について、現時点では日本で確認できる「最南端」とみられるという。(戸村登)

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