秋田県によりますと、死亡したのは大仙保健所管内の80代の女性です。

この女性は、自宅近くの山で山菜採りをしていたということで、5月7日に発熱などを訴えてかかりつけの診療所を受診した時には、このことを伝えておらず、その後、症状が重くなり、5月11日に亡くなったということです。

右手にはツツガムシに刺されたとみられるかさぶたがあり、死亡後に検査したところ、「つつが虫病」で亡くなったと確認されました。

「つつが虫病」による死亡は秋田県内では5年前の2019年以来です。

ツツガムシは山や田畑などに生息し、農作業や山菜採りなどで刺されるおそれがあり、「つつが虫病」の患者は例年、5月から6月にかけて増えるということです。

県は、山などに出かけるときは、長袖や長ズボンを着用して肌の露出を避けることや、帰宅後は早めに入浴して体を念入りに洗うよう呼びかけています。

また、治療が遅れると死亡することもあるため、高熱や発疹などの症状が出たときは早めに医療機関を受診するとともに、発症前に農作業などを行っていた場合は医師に伝えてほしいとしています。

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