NTTデータと日立製作所、キヤノンマーケティングジャパンの3社はビル空調の管理でサービス化を目指す

NTTデータと日立製作所、キヤノンマーケティングジャパンは16日、人工知能(AI)を活用してビルの空調を管理する実証実験を3月から実施し、エネルギーの消費量を平均で16%削減できたと発表した。3社で協力し、事業化を目指す。

実験にはNTTデータのビル空調をAIで管理する「HUCAST」と呼ばれるサービスを用いた。AIが従業員が快適に感じつつ、消費エネルギーを考慮した空調運転を支援する。

このHUCASTにキヤノンMJと日立のサービスを連携させた。キヤノンMJが監視カメラの映像から人の流れをデータ化し、日立のシステムを通じてHUCASTに読み込ませた。AIは人流データから最適な空調設定を生成して、日立のシステムを通じてビル内で制御した。

日立のグループ会社である日立ビルシステムの亀有総合センター(東京都足立区)で3月22日から29日間実証をし、期間中の平均でエネルギーを16%削減できた。3社はさらなる精度向上に向けて検証を続け、サービス化を目指す。

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