能登半島北側の複数の海底活断層の周辺で1~4メートルほどの海底隆起が見つかった。能登半島地震によってできたとみられ、専門家は「(既知の)複数の活断層が活動し地震が起きた」と話す。
能登半島では北側の海岸に沿うように、複数の活断層が確認されている。産業技術総合研究所が今年4月に、半島北側の西方沖から北東沖にかけての海底の地形を反射波を用いて調査。得られたデータを地震前のデータと比較した。
その結果、四つのセグメント(活断層の最小単位)の広い範囲にわたり隆起が観測された。このうち、北西沖の猿山沖セグメントでは最大約4メートルの隆起がみられた。
政府の地震調査委員会は13日、これらの隆起が、元日に発生した能登半島地震にともなう変動である可能性が高いとの見解をまとめた。平田直委員長は「まさに活断層があるとおもっていたところが変化していた。能登半島の複数の活断層が活動し、マグニチュード(M)7.6の地震が発生したと考えている」と話した。(矢田文)
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