吸虫は深海魚のオニヒゲから検出した=西野勇馬氏提供

東邦大学の脇司准教授らは深海に生息する寄生虫のグループ「吸虫」のうち世界で最も深い水深約6.2キロメートルに生きる種を特定した。深海魚のオニヒゲから検出した「ソコダラシンカイ吸虫」を分析すると、過去に深海で巻き貝から遺伝情報を得たが種類は不明だった吸虫のDNAと一致した。

深海で魚から出てふ化した寄生虫の幼虫は一般に、貝類へ宿った後に別の宿主に感染し脊椎動物に食べられて成虫になる。今回、吸虫を検出したオニヒゲは同約1キロから釣った。吸虫の幼虫がいたとみられる巻き貝よりもはるかに浅い。詳細を調べれば謎の多い深海の寄生虫の実態に迫るのに役立つ。

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