再現されたのは、1568年に朝倉義景が後見人となって、後の室町幕府将軍・足利義昭の元服の儀式として行った「加冠の儀」です。

18日、足利義昭や家臣に扮した50人ほどが儀式用の装束を身にまとい、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡に再現された当時の町並みを練り歩きました。

そのあと、位の高い人物が身につけた黒色の装束姿の朝倉義景役から1人ずつ冠や「えぼし」などをかぶせてもらっていました。

今回は、一乗谷朝倉氏遺跡博物館が、北陸新幹線延伸を記念した特別展に合わせて初めて行ったもので、当時の記録に残された元服の様子を分析したうえで再現したということです。

福井県越前市から訪れた女性は「戦国時代の様子が忠実に再現されていて、まるでタイムスリップしたかのようでした」と話していました。

足利義昭役を務めた1人の竹内章真さん(20)は「沿道の人を見下ろす形で馬に乗っていたので、少しだけですが将軍になった気分でした」と笑いながら話していました。

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