国内の多くの楽曲の著作権を管理しているJASRAC=日本音楽著作権協会は、毎年この時期にインターネットによる音楽配信やカラオケ、放送などで著作権料の分配額が多かった作品の作曲家や作詞家などに対し「JASRAC賞」を贈っています。

1位 YOASOBI「アイドル」

22日、昨年度の分配額のランキングが発表され、国内作品ではテレビアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌として発表された、音楽ユニット YOASOBIの「アイドル」が1位となりました。

JASRACによりますと「アイドル」は、インターネットで楽曲を定額で配信するサブスクリプションと呼ばれるサービスや動画視聴による「インタラクティブ配信」からの分配がおよそ7割を占めました。

Ayaseさん「作曲者冥利に尽きる」

「JASRAC賞」の贈呈式には「アイドル」の作詞と作曲を手がけたYOASOBIのAyaseさんがメッセージを寄せました。

Ayaseさんは「この度『アイドル』がJASRAC賞金賞をいただけたとのことで、大変光栄に思います。YOASOBIとしましては近年、色々な新しい出会いや活動の変化に恵まれているなと実感しておりますが、なんとかここまで突き進めたのは、間違いなくこの楽曲があったからだなと思っております。沢山の方に愛していただける楽曲になってくれたこと、本当に嬉しく思っております。作曲者冥利に尽きます。これからも弛(たゆ)まず、日々精進して参ります。今後ともどうぞ末長く、応援のほど宜しくお願い致します」とコメントしています。

2位「可愛くてごめん」3位「閃光」

▼2位はクリエイターユニット HoneyWorksの「可愛くてごめん」
▼3位はロックバンド[Alexandros]の「閃光」となっています。

国際賞 「NARUTOーナルトー疾風伝」BGM

海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に贈られる国際賞は、テレビアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のBGMが5年連続で通算7回目の受賞となりました。

サブスクなど「インタラクティブ配信」約3割に

分配額の全体をみると1位だった「アイドル」にみられるように、インターネットによる「インタラクティブ配信」が堅調に伸び、前の年度より12.2%多い465億2000万円でおよそ3割を占めました。

また、コロナ禍で減少していたコンサートやカラオケなどが回復して前の年度より13.9%多くなり、231億4000万円でした。

この結果、分配額の合計は1351億2千万円で前の年度を7.5%上回って過去最高となったということです。

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