毎年4月22日は、地球のことを考えて行動する「アースデイ」。5月中旬、京都市内の公園でも関連するイベントが開かれ、自分の好きな海や森の姿などを思い思いに描いたプラカードを掲げ、子どもたちが街を行進した。

 「大好きな海の生き物が死んでしまうと悲しい」。森垣ひなたさん(7)は、プラカードに海や砂浜、ジンベエザメを描いた。

 「最近は特に若い世代の人たちの関心が高い」と、主催の持田博行さん。

 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書では、現状の温暖化対策のままでは産業革命前と比べた気温上昇が今世紀末には3.2度に達し、国内の砂浜の約80%が消失するともいわれている。

 すしからサーモンやイクラなどのネタが次々と姿を消し、巨大台風や集中豪雨被害が日常になり、酷暑のため移住を余儀なくされる人々や水を巡る紛争のニュースがあふれる世界。50年後、子どもたちが目にする地球はどんな姿だろうか。(有元愛美子)

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