ジェイテクトは9月25日、低トルク円すいころ軸受「LFT-V」の量産を開始し、いすゞ自動車の新型SUV『MU-X(ミュー・エックス)』のリアデファレンシャルに採用されると発表した。

LFT-Vは、従来モデルと比較して最大15%のトルク損失低減を実現。これにより、車両の燃費向上とCO2排出量削減に貢献する。ジェイテクトは1983年に低トルク円すいころ軸受LFTシリーズを開発して以来、継続的な改良を重ねてきた。

新型MU-Xは、いすゞ自動車の1トン積みピックアップトラック『D-MAX』の派生車種で、7人乗りのSUV。タイやオーストラリア、南アフリカ、中東、中米など、世界60以上の国や地域で販売される。

ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受

ジェイテクトは「JTEKT Group 2030 Vision」を掲げ、モビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーを目指している。同社は製品と製造設備に関する要素技術や知見を集約したテクノロジープラットフォームを活用し、社会課題の解決策を提案するソリューション共創センターの開設を進めている。

LFT-Vの採用により、新型MU-Xの低燃費化とCO2排出量削減が見込まれる。ジェイテクトは今後も自動車産業の環境対応ニーズに応える製品開発を続けていく方針だ。

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