イタリアの高級自動車メーカー、アウトモビリ・ピニンファリーナは5月1日、DCコミックスのキャラクターであるブルース・ウェインにインスピレーションを得た、電動ハイパーカーのコレクション4車種を発表した。ベースは『B95』ハイパーバルケッタと『バティスタ』ハイパーGT。
ブルースは、ゴッサム・シティの悪と戦うマスクのヒーローであるバットマン、別名ダークナイト(闇の騎士)の市民としての姿だ。ウェイン・エンタープライズのオーナーであり、最先端のイノベーションとサステイナブルな技術に情熱を注ぐ起業家だ。そして億万長者でもある。
特別仕様はバットモービルではなく、ブルースの愛車だ。ピニンファリーナはブルースの人格をもとに、B95ロードスターとバティスタ・クーペの2車種に、それぞれ「ゴッサム」と「ダークナイト」と名付けられた限定仕様をデザインした。つまりピニンファリーナがデザインしたハイパーカーは「B95ゴッサム」と「B95ダークナイト」、「バティスタ・ゴッサム」と「バティスタ・ダークナイト」の4車種のBEVだ。
2つの仕様は、1939年にデビュー登場したポップカルチャーアイコンの豪華なライフスタイルを背景にしている。ブルースの洗練された趣味は、ピニンファリーナがオーダーメイドで提供するイタリアンデザイン、そして顧客体験とマッチしている。ピニンファリーナの顧客はカンビアーノのアトリエで職人やデザインチームと共に「夢の車」を共同で創り上げるのだから。
ゴッサム仕様は、ブルースの洗練された市民としての側面を反映したデザインだ。いっぽうダークナイト仕様は、ブルースがゴッサムシティの犯罪と戦う際に使用するテクノロジーを反映している。
4台の車両はすべて、120kWhリチウムイオンバッテリーと4つのモーターを搭載し、出力は1900hpを発生する。0-100km/hを2秒未満で加速し、この数字は現行のF1マシンを上回る速さだ。
車内のナビゲーション/オーディオはウェイン・エンタープライズ製なのか、ウェイン・エンタープライズのロゴが見られる。ブルースの忠実な執事であるアルフレッド・ペニーワースのような口調を特徴とする、ヒューマンマシンインターフェイスだ。外装のサイドスカートと屋根にもウェイン・エンタープライズのロゴがあしらわれている。
この特別仕様プロジェクトは、ワーナーブラザース・ディスカバリー・グローバル・コンシューマー・プロダクツおよびリレバンス・インターナショナルとのコラボレーションだ。2017年の映画ではメルセデスベンツとコラボして、ブルースの愛車としてメルセデスAMG『ヴィジョン・グランツーリスモ』が登場している。
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