自民党の長谷川岳参院議員をめぐる問題を調査した北海道は、幹部23人が威圧的だと感じ、過去5年で議員と会うための旅費が1億2000万円以上に上ることを公表しました。

 「ハラスメントの定義とか適切に対応していくための手順を例示した、ガイドラインを作成してまいります」(北海道総務部 北山雄彦人事局長)

 北海道は長谷川議員の問題をめぐり、次長級以上の71人から聞き取り調査を行いました。

 その結果、3割を超える23人の職員が長谷川議員の言動を威圧的と受け止めていたと公表しました。

 このうち15人が直接のやりとりの中で威圧的だと感じ、8人は同席した職員への言動を威圧的だと受け取っていました。

 その内容を問われると…。

 「一つ一つについてはお答えは差し控えたいと思いますので」(北海道総務部 吉川政英次長兼行政局長)

 威圧的な言動の具体的な内容を明らかにしませんでした。

 長谷川議員以外の道内関連の国会議員32人については、威圧的と感じた職員はいませんでした。

 一方、道は2024年3月までの過去5年間の出張で、東京の長谷川議員と職員が会ったのは1488回で、かかった費用は1億2387万円に上ることを公表しました。

 このうち長谷川議員との個別面談のみを目的とした出張は276回、2031万円でした。

 道はGX(グリーントランスフォーメーション)関連の事業を進める上で、長谷川議員との面談が増えていて、出張は適切なものだったと説明しました。

 一方、札幌市も5月2日に同様の調査結果を公表していて、市幹部職員が5年間で出張した回数は525回、費用は約3800万円に上ります。
 
 このうち長谷川議員のみを目的とした出張は121回、約810万円でした。

 これで道と市の幹部が東京の長谷川議員に会うために使われた税金は1億6000万円を超えることになります。

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