トマトを売って「がん対策」の資金に充てます。
島根県で生産・販売されているブランドトマトの売り上げの一部を県内のがん対策に寄付する「とまと募金」が15日から始まりました。
島根県・丸山知事:
「これ糖度高いですね」
丸山知事が試食したのは出雲市の企業・福間商事が「だんだんとまと」というブランド名で生産しているトマトです。糖度が12度もある甘さが特徴だということです。
福間商事では、今回、この「だんだんとまと」の売り上げの一部を県のがん対策に寄付する取り組みを地元の小売業2社とともに立ち上げ、「とまと募金」と名付けて、15日からスタートしました。
「がん対策」のシールが貼られたトマト、1パック300円から400円の商品を買うと、8円ほどが寄付される仕組みで、今回は特に小児がんを中心に、若いがん患者のために活用されるということです。
福間商事・福間正純代表:
「小児がんの取り組みに力を入れられているということなので、そちらに活用してもらえればと思う」
島根県内の小児がん患者数は約50人で、療養環境だけでなく学習環境の整備も必要なことから多くの資金が必要だといいます。
島根県がん対策推進室・山崎裕子室長:
「小児がんは治療もしながら、学習環境も整えなければならないという課題があると聞いているので、そういったところに活用したい」
島根県では、以前にも、バナナの売り上げの一部をがん対策に役立てる「バナナ募金」が行われたことがあり、その時は3年余りの期間で約6億6900万円の寄付がありました。
その後は同様の取り組みが途絶えていましたが、今回、民間企業3社の連携で久々の復活となりました。
募金対象のトマトの販売場所は松江市の「みしまや」と出雲市の「藤増ストア」の各店舗で、終了期限は特に設けず続けていきたいということです。
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