長野県筑北村の日本ウェルネス長野高校で、サッカー部の監督が部員を厳しく叱責するなどして保護者から批判があり、今月(5月)退任していたことがわかりました。強い口調で繰り返し生徒を責める音声が残っていました。

筑北村の日本ウェルネス長野高校。9割の生徒が自宅を離れて寮生活を送り、部活動などに励んでいます。

5月、その寮で大きな声が響きました。

サッカー部の監督:
「荷物まとめて帰れ!退寮!言うこと聞かないなら。退寮しろ!」
「早く帰れって言ってんだよ!!帰れよ早く!」

これは、関係者からNBSに寄せられた音声。

サッカー部の50代監督が、2年生のAさんを厳しく叱責しています。

関係者によりますと、1年生がAさんに代わってボール磨きをしたところ、監督はAさんが無理やり後輩にやらせたと認識したということです。

サッカー部の監督:
「帰れっていってんだよ!迷惑するんだよみんな」
「おまえ最低だな!後輩にやらせるなんて」

少なくとも4分、強い口調の叱責が続きました。

サッカーの試合に関することも…

サッカー部の監督:
「おまえ明日使わないから、ベンチ入れないからスタンドだから、お前ひとりで。いいな」

また、周囲の部員に同意を求めるような言い方も。

サッカー部の監督:
「○○(部員)、これでいいと思う?(ボール磨き)やらせて?」

○○(部員):
「いや、よくないです…」

さらに…。

サッカー部の監督:
「早く帰れよ。どうぞ暴言でも言ってください、訴えてください、おれも訴えるからお前のこと学校に。早く帰れよ!帰れって言ってんだよ!わかんねえのかお前」
「やだ?帰れ!親に電話してやるよ、言うこと聞かないから今すぐ迎えに来いって。それでいいんだろ?お前それいじめじゃん、やらせてんだもん無理やり。寮、退寮だよ、これでアウトだからね」

関係者によると、これまでも監督に逆らうと練習できない、試合に出られないことがあったため、生徒は口答えできない状況だったと言います。

学校によりますと、監督は2年前に赴任し、寮の管理者も務めていましたが、日常的な暴言などにより、2023年度は多くの部員が辞めていて、学校を運営する本部が監督を指導していました。

5月、こうした叱責などを踏まえて、保護者から改めて批判が上がり、監督が辞職を申し出て、28日、退任したということです。

学校に対しては「指導の一環だった」「本当に帰らせるつもりではなかった」などと話しているということです。

学校は、「再発防止に努め、生徒が安心して学校生活を送れる環境を1日も早く取り戻したい」としています。

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