日々、昼夜問わずニュースを追う記者たち。彼らが中でも楽しみにしているのが食事のひとときだ。プリプリのホタテから“映える”カクテルまでストーリー豊かな店に記者は惹きつけられる。町の隅々まで駆け回った地元記者だからこそ知る名店を紹介したい。
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アテは“プリプリのホタテ”ぶっかけた巻きずし/札幌
北海道でおすすめの「教えたくない名店」は「鮨(すし)角打ち 裏・小樽酒商たかの札幌駅前店」。
Googleマップによると、札幌時計台から徒歩1分。ひとに教えたくない名店はオフィスビルの地下1階にある。くせの強い店名だが、いちげんの客も大歓迎だ。
この記事の画像(5枚)酒店の飲酒スペースを指す「角打ち」。冷蔵庫から酒を自ら手にとって店員についでもらうスタイルで、蔵元から仕入れた銘酒がずらりと並ぶ。もちろん北海道の地酒は豊富。ファンにはたまらない、通称「ピンクまる田」(小林酒造の特別純米 無ろ過生原酒)も鎮座する。
売りは酒だけではない。アテもすごい。中でも巻きずしは見た目が強烈。プリプリのホタテや「山わさび」などのネタをぶっかける。SNSも意識し、バエることにもこだわっている。
手がけたのは、札幌や小樽で酒店を営む3代目、高野洋一さん。異色のキャリアで、海外でダムをつくるエンジニアから転身し家業を継いだ。ただ、アルコールを受け付けない体質で酒がまったく飲めない。
高野さんは「お酒が飲めないとネガティブな面もあるが、飲めないからこそできることも。料理人でもないので、アテはインパクトのあるものをと考案した」と話す。
酒が飲めない酒店の3代目が遊び心で肴(さかな)を彩る。
《鮨角打ち 裏・小樽酒商たかの札幌駅前店》
住所:札幌市中央区北1条西3丁目3 敷島北一条ビル B1F
串刺しの“じゃがバター” と海の幸たっぷりの豆乳鍋/札幌
札幌市の中心部にあるアーケード「狸小路商店街」。コロナ禍が過ぎ、円安に後押しされた爆買い目的のインバウンド(訪日客)でごった返す。
「教えたくない店」はその商店街で長く愛されてきた。名前は「ぽんぽこ亭」。半世紀近く受け継がれてきたスープでつくる鍋料理が看板だ。
オススメは串刺しのじゃがバターがのった豆乳鍋。サケやホタテなど海の幸に加え、野菜もたっぷり。溶けたバターの香りで食欲をそそられながら、北海道の味覚が堪能できる。
《ぽんぽこ亭》
住所 札幌市中央区南3条西3-12-2 アルファ狸小路ビル B1F
札幌の新文化“シメパフェ”×デカ盛りカクテル―甘い物は別腹
ついつい飲食店をハシゴしてしまう札幌市の歓楽街ススキノ。「最後にもう1軒!」とラーメンをすするのがかつての“シメの文化”だったが、今は「パフェ」が台頭している。
「教えたくない店」はススキノのシンボル「ニッカウヰスキーのネオン看板」から徒歩3分のバー「THE BARK」。お酒とパフェが合わさった“カクテルシェイク”が推しだ。
いわゆる「デカ盛り」で、ペロペロキャンディーをのせたポップなトッピングが特徴。アルコール度数も低く、デザート感覚で楽しめる。
《THE BARK》
住所:札幌市中央区南5条西5 13-1 ASIL SAPPOROビル 1F
(UHB北海道文化放送)
※2024年5月時点の情報です。
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