政治資金規正法の改正を巡り、自民党は法案を再び修正する方針で、4日の衆議院通過は見送りとなりました。

　（政治部・澤井尚子記者報告）
　4日午前中に岸田総理大臣が委員会で答弁し、午後には本会議で衆議院を通過することで与野党が合意していましたが、土壇場で審議を見送るというドタバタぶりです。

日本維新の会　遠藤国対委員長
「ようやく50万円というお金もブラックボックスだということを、国民から指摘されますよということを、ご理解いただいて取り下げをしていただいた」

　4日の審議を見送った理由は、日本維新の会が政策活動費の公開範囲を巡り、自民党が「50万円を超えるものに限る」としていたことに反発し、自民党側も折れざるをえなくなったからです。

　4日中の衆議院通過には立憲民主党も反対しました。

　再修正した自民党案を5日委員会で採決し、6日衆議院を通過させる方針です。

　総理周辺は「公明党だけでなく維新も取り込んで、なるべく波おだやかに通したい」と話しています。

　ただ、自民党内からは「すべての歯車がうまく回っていない」「これだけ混乱すると政権はもたないかもしれない」と嘆く声が上がっています。

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