岩手県盛岡市内で２０２４年４月、白いニホンリスがけがをした状態で発見され盛岡市動物公園ＺＯＯＭＯに保護されました。
数万匹に１匹といわれる白いリスは、けがは快方に向かっていて今後の一般公開も検討されています。
体長約１０センチのオスのニホンリスは、生後２カ月半から３カ月ほどとみられています。
２０２４年４月２５日、盛岡市の県営運動公園内で顔などにけがをしている状態で市民に発見され、その後、盛岡市動物公園ＺＯＯＭＯにある動物病院に保護されました。
盛岡市動物公園ＺＯＯＭＯ 滝本明佳獣医師
「当初は鼻に大きめの傷を負っていてすごく腫れてしまっていたので、酸素の吸入や消炎鎮痛剤、抗生剤などの薬を与えていた」
保護された当初は思うように呼吸ができず神経症状もみられる状態でしたが、獣医師の治療により少しずつ回復しています。
７８グラムだった体重は１４３グラムにまで増え、６月４日はケージのなかを動き回り好物のクリを抱え込んで食べる姿も見せていました。
この白いリスは色素が欠けている「アルビノ」の個体とみられ、治療にあたる獣医師が数万匹に１匹ではないかと言うほど珍しい存在です。
生後間もなく保護され外で生きる術を身に付けられない状況であることから、野生には戻さないことが決まりました。
盛岡市動物公園ＺＯＯＭＯ 滝本明佳獣医師
「せっかく当園で飼育させていただく命なので、なるべく多くの人に見てもらって何か感じ取ってもらえればと思う」
盛岡市動物公園ＺＯＯＭＯでは時期は未定としながらも、今後の一般公開を検討していくとしています。
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