高松市は地域の民生委員など災害時に障害者を支援する人向けの手引の配布を始めた。県内の自治体では初めての試みとなり、平時の防災訓練から活用する。聴覚、言語などに障害がある人と意思疎通を助けるツールになる。
手引では、けがの状態や食べ物のアレルギーなどを示すイラストや文字を用意した。それぞれを指で指すことで、言葉を発さずにコミュニケーションが取れる。英語表記もあり、日本語ができない外国人との会話も補助する。
高松市は2021年から障害者に向けた災害対応の手引を配布している。障害の種類に応じた備蓄品のチェックリストや、災害発生時の注意点をまとめている。23年には周囲の人びとに障害があることを知らせる「たかまつあんしんバンダナ」を作り、市内の指定避難所に配備している。
大西秀人市長は4日の記者会見で「災害時の要支援者対策は非常に重要であり、日頃からいろんなツールを用意して準備したい」と話した。誰もが安心して生活できるユニバーサルデザイン社会の実現を目指す。
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