「村の良さを知ってほしい」…そんな願いが込められた農家民宿が、2024年6月11日にオープンする。
農家民宿「古今呂の宿 福とみ」があるのは福島県飯舘村。飯舘村役場から車で10分、県道31号線から細い道に入ったところにある。
農家民宿とは、農家が住居を旅行者に提供し、農業など日頃経験できない体験を通してその土地の魅力を知ってもらう新しい形の宿泊施設だ。
福とみでは、凍み餅づくりや野菜の収穫など飯舘村が昔から大切にしてきた暮らしを体験できる。
まるで実家に帰ってきたような雰囲気の「福とみ」は、オーナーの渡邊とみ子さんと2018年に亡くなった夫の福男さんの夢でもあった。夫の福男さんが大工だった腕をいかし、板張りにこだわって築60年の家を改装。客室は全部で3部屋あり、一日1組・7人まで宿泊することができる。(1泊2食付きで7700円から)
夕食は、地元の野菜を贅沢に使った10種類以上の料理がテーブルいっぱいに並ぶ。
オーナーの渡邊さんは「夫との長年の夢がようやく実現できて、これからスタートということで頑張っていきたい」と話した。
飯舘村は、原発事故により一時全村避難を強いられ、2024年6月1日時点で村に住んでいるのは村民の約3分の1だという。
実際に泊まって飯舘村の魅力を感じてもらいという、地域愛の深さが感じられる農家民宿「古今呂の宿 福とみ」の宿泊予約は、専用のホームページで受け付けている。
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