天草地域の自治体でつくる広域連合は10日、新たに整備する計画のごみ処理施設について事業を受注した企業グループが「合意による契約解除」に同意したと明らかにしました。

天草市と上天草市、それに苓北町でつくる天草広域連合は、天草市楠浦町に新たなごみ処理施設の整備を計画。

去年8月、福岡市のプラントメーカー、川崎技研を代表とする企業グループと施設の建設費など368億円余りで契約を結んでいました。

しかし、天草広域連合は5月、企業グループが入札手続きで「焼却灰の処理について事実と異なる説明をしていた」として、入札そのものが無効と判断し契約を解除する方針を決定。

双方が損害賠償など一切の金銭の支払いを要求しない、「合意による契約解除」を5月27日付で企業グループに通知し、10日午後5時までに回答を求めていました。

天草広域連合によりますと10日、企業グループから「合意による契約解除」に同意する旨の返答があったということです。

これにより11日以降、契約解除に向けた事務手続きを進めるとしています。

天草広域連合は引き続き新たなごみ処理施設を整備する方針で、再入札に向けた事務手続きを本格的に進める考えです。

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