気温が上がり、乾燥する今の時期は屋外での火の取り扱いに注意が必要です。新潟県内では4月に入り、林野火災が相次いで発生。その原因の多くが“野焼き”と見られています。消防に注意点を聞きました。
【リポート】
「長岡市小国町上空です。山の至る所から煙りが上がっています」
4月8日、長岡市小国町小栗山で林野火災が発生。火は約5時間半後に消し止められましたが、この火事で9ヘクタール以上が焼けました。
また、14日には長岡市山古志地区でも林野火災が発生。約1ヘクタールにわたり、草木が焼けました。
いずれの火災も、屋外で廃棄物を燃やす“野焼き”をしていた人が発生現場近くにいて、「野焼きをしていたら火が燃え広がった」との話しもあったということです。
野焼きは廃棄物処理法上、原則禁止されている行為ですが、果樹農家などによるやむを得ない焼却は自治体が推奨する方法で行うことを前提に例外的に認められている地域もあります。
注意が必要なのは野焼きだけではありません。
【新潟市消防局 山岸利延 火災調査係長】
「天気のいい日に屋外などでたき火をして、その火種が枯草に着火して拡大する火災が発生している」
新潟市内では4月に入り、15日までに12件の火災が発生。このうち4件が枯草などが燃えた火災だということです。
【新潟市消防局 山岸利延 火災調査係長】
「乾燥している時期だと、枯れ草などに着火すると想像以上に延焼スピードが早いので、消火が間に合わないというケースが多く発生している」
春を迎え、空気が乾燥している今の時期、火の取り扱いには改めて注意が必要です。
【新潟市消防局 山岸利延 火災調査係長】
「これから天気のいい日はバーベキューなどをする人もいるかと思うが、火を取り扱う際には、水・バケツを用意するなど細心の注意を払っていただきたい」
屋外での火の取り扱いに注意するほか、消防では枝や草木なども自治体のごみ回収に出すよう呼びかけています。
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