JRの貨物列車を330分の1のスケールで精密に再現したゴム印(スタンプ)が発売された。車両、コンテナ、コンテナを積載するコキ車のスタンプを自由に組み合わせて、紙の上に自分だけの貨物列車を作れることもあって、貨物列車ファンを中心にひそかな人気を集めている。
発売したのは、JR貨物の車両検査やコンテナの荷役などを行う「ジェイアール貨物・西日本ロジスティクス」。同社山陽支店(岡山市北区西島田)の事務所の一画にあるカプセルトイ(1回500円)でのみ、手に入れることができる。インターネット販売などはしていない。
カプセルトイの中身は全5種類。そのうち3種類は「EF210―1」「EF66 133」「DE10 1141」の車両のいずれかが入っている。残りの2種類は、複数あるコキ車とコンテナをランダムに組み合わせた「コキ車/コンテナセット」、何が入っているか秘密のカプセルだ。
山陽支店は以前から通常業務の傍ら、貨物列車の時刻表やグッズを販売しており、貨物列車ファンが多く訪れている。「もっと満足してもらえる新商品を」と考え、スタンプを作ることにした。
製造は、はんこの製造販売会社「永江印祥堂」(本社・松江市)が担当。試作を重ね、複雑に部品が組み合わさった車輪や、「ルーバー」と呼ばれる排気口などを忠実に再現した。永江印祥堂岡山営業所の光岡直純さんは「スタンプとしてだけでなく、飾りとしても喜んでもらえるように車体のバランスにこだわった」と話す。
山陽支店は、平日午前9時~午後5時のみの営業だが、スタンプを求めて全国からファンや親子連れが訪れているという。同支店の西尾美恵子さんは「反響は想像以上」と驚いている。
問い合わせはジェイアール貨物・西日本ロジスティクス山陽支店(086・246・4004)。【今東理恵】
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