冬の終わりから全国で相次ぐ「クマの出没」情報。6月16日には静岡県内でもワナにクマがかかりました。目撃情報も大幅に増えていて注意が必要です。

池田孝 記者:
あそこの木が揺れているのがわかります

地元の人:
木の真ん中辺にいる。今に顔を出しますよ

池田孝 記者:
あちら木の間に黒い物体が見えて動いています、かなり大きく見えます。クマが引っかかっているのでしょうか、大きく揺らして逃げようとしています

6月16日朝、静岡県富士宮市白糸地区のシカやイノシシ用のワナにかかっていたのは、大人のオスのツキノワグマです。

見つかった場所は住宅から200mほどの場所にある山林で、麻酔銃で撃たれ眠らされたあと捕獲されました。

捕獲されたクマは全長130cm体重44kgほどあり、計測されたあと富士宮市の職員や業者によって人のいない山の奥へと戻されました。

発見者:
朝5時15分頃、田んぼの様子を見に行った。(シカなどの)ワナがかけてあるのでそこを見に行った。クマがかかっていて驚いたというものではなくビックリ、怖くて、急いで逃げてきた。自分がここで育って、初めてなんですよ。もう75年もここにいるけど、そんなあれで驚いています。田貫湖に出たり、白糸の滝に出たりしてクマがいるということは感じていたんだけど、でもまさか自分のそれこそ庭(のようなところ)でクマが出るって、驚きました

山に入るときにはクマよけを

クマの目撃情報は6月に入り静岡県内でも相次いでいます。

6月14日時点ですが、山間部を中心に目撃されていて、クマと断定できない情報も含まれていますが、6月8日は静岡市駿河区丸子でも目撃されています。

県自然保護課によりますと、この時期は冬眠から目覚めたクマが繁殖期に入ることで行動がより活発になるとされていますが、2024年は例年よりも目撃情報が多く、エサ不足でしっかり冬眠できなかったクマが例年より早く動き出しているとの見方もあるということです。

こちらが注意点です。

山に入る時、特に早朝と夕暮れはクマがよく動く時間帯なので注意が必要です。

また、クマよけの鈴やラジオ、笛など音が出るものを用意して、クマに自分の存在をアピールすることが大切です。

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