関西国際空港で6月、世界最大の旅客機エアバスA380の定期運航が約4年ぶりに再開された。エミレーツ航空が同1日から関空とアラブ首長国連邦のドバイを結ぶ路線に投入し、1日1往復している。新型コロナウイルスの影響で旅客が減少し、航空各社は関空へのA380の乗り入れを取りやめていた。
A380は総2階建てで全長72メートル、幅79メートル、高さ24メートルと、旅客機として世界最大を誇る。エミレーツ航空のA380は484席で、これまでのボーイング777より機体を大型化して座席数が130席増えた。サティシュ・セティ日本支社長は「力強い需要がある。大阪は京都などの観光地に近くて魅力がある」と話した。6月11日からビジネスクラスとエコノミークラスの中間のプレミアム・エコノミークラス56席を備えた最新の機材を投入し、「選択肢を増やした」と説明した。
関空を運営する関西エアポートによると、関空へのA380の乗り入れは、タイ航空が2020年2月、エミレーツ航空が同3月を最後に取りやめていた。関西エアの新宮早人・執行役員副最高商業責任者は「改めてA380を迎えることができて喜んでいる」と歓迎する。
定期運航とは別に、アシアナ航空がソウル便で24年5月の大型連休に2日間限定で投入し、同9月にも4日間の運航を予定している。【中村宰和】
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