梅雨の時期を迎え、食中毒に注意が必要です。街の人やスーパーが講じている対策や、専門家に注意点を聞きました。

東海地方では6月24日、各地で真夏日となり、名古屋は午前中に30℃を超えました。

東海地方は21日に梅雨入りし、すでに夏のような暑さの中、心配なのが食中毒です。名古屋市千種区のスーパー「サンエース春岡店」でお客さんやお店の人に、対策を聞きました。

40代女性:
(お弁当は)ご飯を炊くときにお酢を入れたり、おかずの間に梅干しを入れておいたり、保冷剤を入れておいたりすると、安心してお昼ごろまでもつかなと考えています。

50代女性:
特にカレーとかは食中毒になりやすいので、食べたいときはレトルトにすると1食ぶんずつなので、そういうふうにしたりしています。

食材が傷みやすいこの季節、お店もより一層、気を遣います。

サンエースの商品本部長 宮下裕基さん:
冷蔵ケースなんですけれども、空気の出入り口を暑くなる前に掃除して、風通しを良くしております。

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冷蔵効果を高めるため、5月上旬に冷蔵ケースを清掃したといいます。また、食材に冷気がいき届くよう、工夫をしています。

サンエースの商品本部長 宮下裕基さん:
商品を一気に出さない、積み込まないということを意識しています。商品の劣化具合を1日何回も見ながら補充するというかたちをとっています。

傷みやすいレタスなどは、普段よりも2〜3割ほど量を減らして陳列しているといいます。

家庭でも冷蔵庫に詰めすぎてしまうと、傷みやすくなってしまうので注意が必要です。

家庭ではどんなことに注意すればいいのか、名古屋文理大学短期大学部の佐藤名誉教授に話を聞きました。

佐藤生一名誉教授:
3原則は(菌を)「つけない」「増やさない」「やっつける」、これが大切です。

食中毒を防ぐための3原則は、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」。

もちろん手洗いや消毒などの基本が大切ですが、食材の扱い方にも注意が必要だといいます。

佐藤生一名誉教授:
食中毒菌は土壌とか水とかにもあって、特に冷たい状態、4℃とかでも増える菌がありますので。そうやって食べるのは例えばサラダ、加熱しませんよね、そういうのがちょっと怖い。

畑の土にも食中毒菌はいるため、よく洗って土を落とすことが大切です。

お弁当にもよく入っている、ミニトマトも注意が必要です。

佐藤生一名誉教授:
ミニトマトですけど、へたの部分に土壌や水で菌がつきやすいし潜みやすいんです。

また肉は、鶏肉、豚肉、牛肉のうち、もっとも傷みやすいのが鶏肉で、豚肉、牛肉と続きます。

佐藤生一名誉教授:
鶏肉は水分が他に比べて多いですし、危険ですね。

ジメジメした梅雨を迎え、夏も猛暑が予想されていて、特に2024年は食中毒への注意が必要です。

佐藤生一名誉教授:
車で買い物に行って、食材を買って車の中に入れますよね。車の中は35℃くらいにすぐになりますよね。そこから菌の増殖が始まっちゃっています。(増殖させないためには)保冷剤。こういう時期は急激な温度変化、菌はよろこぶわけですから。作ったらなるべく早く食べる、残ったらすぐ冷蔵庫に入れることが大事ですね。

(東海テレビ)

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