大崎市鹿島台で、絶滅危惧種に指定されている「シナイモツゴ」を増やそうと、児童が卵から育ててきた稚魚をため池に放流しました。

シナイモツゴの稚魚を放流したのは、大崎市の鹿島台小学校と美里町の小牛田小学校の4年生81人です。シナイモツゴは1916年に鹿島台地区の旧品井沼で発見されたことから、名付けられたコイ科の淡水魚です。1990年代に外来種のブラックバスが急増した影響などで数が激減し、国の絶滅危惧種に指定されています。6月26日は学校などで1年間育ててきた稚魚およそ300匹を地元のため池に放流しました。

参加した児童
「元気にすくすく育ってほしいと思います」
「外来生物のザリガニやブラックバスに食べられないように育ってほしいです」
「元気良くちゃんと住めるように、生きてくれたらうれしいです」

NPO法人シナイモツゴ郷の会 高橋清孝理事長
「子供たちはじめ地域ぐるみで守っていくことがとても大事だと考えています」

企画したNPO法人はこれまで、鹿島台地区のため池10カ所でブラックバスなどの外来種の駆除に取り組み、去年までにおよそ5500匹のシナイモツゴを放流しました。これまでに7カ所のため池でシナイモツゴの生息が確認されているということです。

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