千葉の海岸に乳児の遺体を捨てた死体遺棄事件に関連して、知人の女性を暴行し傷害の罪に問われている男の初公判が、きょう(11日)山形地裁で開かれた。男は「身に覚えがない」と否認し裁判で争う姿勢を示した。

「傷害」の罪に問われているのは、埼玉県狭山市の中古品買取販売業・碓井康哲被告(33)。
起訴状などによると、碓井被告は今年3月、狭山市内の自宅で37歳の女性の両手足を粘着テープで縛った上、両肩や両腕を棒状のもので複数回叩いたほか、首や右足首付近に電気ショックを与えるなど暴行を加え、全治10日間のケガを負わせたとされている。

きょう山形地裁で開かれた初公判で、碓井被告は「身に覚えがないし事実無根」と話して「無罪」を主張し、裁判で争う姿勢を示した。

検察側は冒頭陳述で、2021年3月ごろから埼玉で被害女性と同棲をはじめた碓井被告が「修行」と称し電気ショックによる暴行を何度も繰り返したほか、パパ活と称し被害女性に売春をさせていたと説明。
また今年3月、出産後、被告の自宅に戻った被害女性に対し、電気ショックや棒状のもので叩くなどしたと述べた。

きのう検察側は、碓井被告を被害女性に乳児の遺体を捨てるようそそのかした「死体遺棄教唆」の罪で追起訴していて、次回、8月9日の裁判ではこの罪についても審理するとしている。

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