秋田市の小学生が、自分たちが住む地域の魅力を発信しようと短編映画の製作に取り組んでいる。取材活動を通じて得られたものとは。

10日に秋田市の大森山動物園を訪れたのは、動物園近くにある浜田小学校の児童4人だ。小松守園長にビデオカメラを向けた子どもたちは、「取材をさせてください。きょうはよろしくお願いします」と元気にあいさつした。

2024年に創立150周年を迎える浜田小学校では、児童が主体となって短編映画を製作している。題材は「地域の魅力」で、子どもたちが思い入れのある人や場所を撮影し、映画作品に仕立てる。記念行事の際に公開する計画だ。

「浜田地区に動物園が作られた理由を知っていますか。知っていたら教えてください」と小松園長に質問を投げかける子どもたち。

サポートするのは、秋田市の映像制作会社「アウトクロップ」のスタッフ。ドキュメンタリー作品で数々の賞を受賞している若きクリエイターたちだ。

 アウトクロップ・松本トラヴィスさん:
「映像の技術的な部分やカメラの使い方とかではなく、身近な所にこそ色々な価値があることや、自分たちの見方次第で表面的なところよりもっと深いところにたどり着けることを、肌感覚として体験してほしい」

自分たちの地域を客観視することが、新たな発見や気付きをもたらす。

 児童:
「浜田はどんなところですか」

 小松園長:
「一言で言うと素晴らしい場所だと思います。秋田市が全部見える場所として、ここがすごくいい場所。すぐ近くに海があり、周りに田んぼもあり、多様な環境のある素晴らしい場所だと思います」

この日の取材を終え、児童は「浜田にはいろいろな歴史があり、みんなつながっていていいなと思った。150周年の中でいろいろな歴史があるということを伝えたいと思った」と意欲を見せた。

地域の魅力がたっぷり詰まった映画の完成に向け、撮影は続く。

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