「日本の子供の貧困は分かりづらい」スマホを持っていても生活は困窮…教育格差を無くし夢を実現する“無料”の学習会

日本の生活困窮世帯の子供を支援する団体を立ち上げた渡辺由美子さん。

「日本の子供の貧困の特徴は見た目では分かりづらいところです。ご飯はもやししかなくても、何とかスマホを持って友達と『同じだよね』と見せながら、お家に入ると本当は大変という子供がいます。

好きなことに挑戦する機会を平等に与えてあげたいと思っています」

自分が望む進路を見つけて！

百貨店などでキャリアを積む一方で、2児の母として子育てに閉塞感を感じてきた渡辺さん。

社会全体で子供を育てたいと、2007年に認定NPO法人キッズドアを設立した。

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「子供の学力と親の所得が紐づいてしまっている」と指摘する渡辺さんは、国の『教育格差について考えるワーキングチーム』に出席して生活困窮世帯の子育て支援を提言したり、無料の学習会を東京など84カ所で行っている。

学習会で教えるのは大学生や社会人たち。

教室に通う子供の中には医学部を目指す生徒もいる。

高校2年生の生徒は「真摯に寄り添って話を聞いて支えてもらっています」と話す。

参考書は自由に使えて、ボランティアが夜食も提供するなど、小学生から高校生まで年間2000人以上を支援している。　

高校3年生の生徒は「みなさん優しいのでいろいろな方面から助かっています」と話す。

子供の“学びたい”を社会で実現させよう。

渡辺さんは「それぞれ自分が望む進路をまず見つけてほしい。子供が成長していく姿を見ると『やっていて本当に良かった』と思い、まだまだ頑張ろうと思います」と話す。

認定NPO法人キッズドア
https://kidsdoor.net

「フューチャーランナーズ～17の未来～」
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