仕事に家事にと追われていて、出勤前のメイクが負担…。
すっぴん派だけど、最近、鏡に映る自分が疲れて見える…。
若い頃のメイクをどうアップデートしたらいいかわからない…。

そんな人は、最小限できちんと感を出せる“ミニマルメイク”を試してみてほしい。

今年5月に出版された『やさしいもので整える 無印良品のセルフケア』(世界文化社)では、 無印良品のメイクアップ用品を使った“ミニマルメイク”を紹介している。

無印良品のメイクアップ商品はこの6月に全面リニューアルが完了。より刺激が少なく肌にやさしい処方になり注目が集まっている。

本書からメイクの4ステップを抜粋し、再編集して紹介。また、メイクのポイントやお勧めアイテムを聞いた。

性別を超えた“引き算”のメイク

「ミニマルメイクのポイントは、“引き算”です」

本書を編集した世界文化社の能勢亜希子さんはこう話す。

やることは、肌の色むらをカバーし、眉を少し整えるだけ。それだけで、ぐっと清潔感のある印象になる。さらに、唇にリップで血色を足せば、イキイキとした表情に。

シミやクマをはじめ、青いひげそりのあともカバーできるので、男性も自然に印象アップすることができる。

ミニマルメイクのページのモデルの1人も男性だ。

「性別や年齢を問わず、誰もが手に取りやすいのが無印良品の魅力の一つ。様々な人にそれが伝わってほしいと思い男性も起用しました」と能勢さん。

それでは、やり方を見てみよう。

ミニマルメイクの4ステップ

【下準備】
スキンケアのあと、必ず日焼け止めを塗る。紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいるので、雨の日でも部屋の中でも、「光老化」によるシミやシワ、たるみ、乾燥などを避けるために、ケチらずたっぷり塗ること。

両頬、おでこ、鼻、あごの5点に置き、ムラにならないよう少しずつのばす。まぶたや鼻の下、口周りも忘れずに。頬骨からこめかみのCゾーンは焼けやすいので、二度塗りして。

『やさしいもので整える 無印良品のセルフケア』(世界文化社)より
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【STEP1】肌を整える
使用アイテム:薬用BBクリーム SPF50+ PA++++ 30g オークル 1490円
<医薬部外品>販売名:MUJI薬用BBクリーム オークル(5月にリニューアル)

のびがよく、なめらかで薄づきのファンデーション(またはBBクリーム)を両頬、おでこ、鼻、あごの5点に置き、内側から外側に向かって少しずつのばす。

【STEP2】ピンポイントで隠す
使用アイテム:薬用コンシーラー 3.5g ナチュラル 890円(6月発売)

目の下のクマ、シミ、ニキビ痕など気になる肌ムラの上には、コンシーラーを少々のせ、薬指でやさしく叩いてなじませる。赤みが気になる場合は、密着感とカバー力が高いスティックタイプが◎。

赤みやシミのカバーには、肌よりもやや暗めの色を選ぶと目立ちにくくなる。

クマには、柔らかいテクスチャーで色のブレンドがしやすく、なじみやすいパレットタイプがおすすめ。

ツヤがあるままでもよいが、男性は最後にルースパウダーを軽くのせると、マットで自然な仕上がりに。

『やさしいもので整える 無印良品のセルフケア』(世界文化社)より

【STEP3】眉を整える
使用アイテム:アイブロー・ペンシル&ブラシ 1190円

ナチュラルブラウンカラーのアイブローパウダーをブラシで眉全体にのせ、スクリューブラシでなじませる。

眉はそのままだと青黒く見えてしまうので、色をのせるだけで垢抜けて、印象的な顔立ちになる。

毛が生えていない部分がある人は、ペンシルで描いて埋める。濃くなりすぎないように注意。また眉頭が濃くなると野暮ったくなるので、眉頭にはあまり描かないこと。

【STEP4】唇に血色を足す
使用アイテム:リップスティック ピンクベージュ 890円

唇に潤いと血色があると、顔色がよく健康的に見える。“メイクをしていない”ように見せたいなら、ほんのり色づく程度のリップがおすすめ。

もとの唇の色にもよるが、リップスティックのピンクベージュは万人になじみやすい。

ナチュラルに見せるには、リップを指の腹に取り、中央から口角に向けてポンポンとなじませて。しっかり色を出したい場合は、二度塗りするとよい。

続いて、良品計画のメイクアップ商品開発担当の中野倫弥さんに、ミニマルメイクにお勧めアイテムを聞いた。

ワンステップで垢抜ける2アイテム

中野さんがまず勧めるのは薬用BBクリームだ。

「朝の時間のない中で下地を作ってファンデをのせて…とあれもこれも重ねるのは大変。薬用BBクリームなら一つで顔全体のベースを整えられます」

少し気分を上げたい時などには、単色のクリームアイカラーがお勧めとのこと。

肌なじみがよく、さっと塗るだけで目元が明るくなると、能勢さんも愛用している。

良品計画の商品開発を担当する中野倫弥さん

このアイテムはもともと中野さんのちょっとしたメイクの悩みから生まれたものだった。

「アイシャドウの重ね塗りが面倒だな…と感じていたのと、パレットに何色もあっても全部使い切らなかったりするので、いっそのこと一色でもいいんじゃないかと思ったんです」

美しく装うよりも、気になるところを補正して、自分の良さを生かして暮らす。

そんな無印良品の考え方に共感したのも、この企画が生まれた理由の一つだと能勢さんは語る。

「ケアもメイクも日々のことなので、色々とやることがありすぎると負担になってしまう。自分が心地よく楽しく1日を過ごすために、無駄を省いたケアやメイクを楽しんでもらえれば」

『やさしいもので整える 無印良品のセルフケア』(世界文化社)

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