暑い日が続いています。

 倦怠感や発熱でフラフラする…

 それは熱中症ではなく、新型コロナかもしれません。

 いま、北海道では新型コロナの拡大が心配されています。

 札幌市豊平区のとよひら公園内科クリニックです。

 ドライブスルーの発熱外来に訪れたこちらの患者は、新型コロナ陽性と診断されました。

 北海道の新型コロナ感染者は、7月8日からの1週間で1医療機関あたり4.82人。

 直近5週間でほぼ横ばいですが、鹿児島県や沖縄県は30人前後に達し、西日本から徐々に広まりを見せています。

 「出る日だとプラスが4例とか、そういうのザラにありますから。けっこう出てるという印象ですね」(とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長)

 夏休みに入り移動の機会が増えることや暑さによる免疫力の低下などで、感染が増えるとみられ、2023年は8月に感染のピークを迎えたこともあり、2024年も夏の感染増が懸念されています。

 そんな中で、いま2つの傾向が見られます。

 「熱中症と間違うケースがある。階段上がってて、めまいふらつきと言って、朝からそんなに水分とってなかったので、熱中症かもと本人は思ってたみたいなんですよね。検査をしたら(コロナ)陽性だった」(藤本院長)

 熱中症と新型コロナは倦怠感、頭痛、発熱など初期症状が似ているため、診察してみないと結果がわからないといいます。

 熱中症ではなく新型コロナだった場合は。
 
 「後遺症が残ったり重篤な合併症が起こることがあるため、検査はした方がいい」(藤本院長)

 2024年4月から新型コロナ治療薬の公費負担がなくなり、自己負担の金額が増加。

 軽症で使用する薬が約1万7000円、それより重い症状で使用する薬が約3万円ほどするため、高いと感じ、処方を断念する人もいるといいます。

 「コロナで高熱が出ると脱水も相まって熱中症のような症状をともなうことは今までもありましたんで」(藤本院長)

 コロナの高熱による脱水で、熱中症を併発する可能性もあり、クリニックでは後遺症や重症化を防ぐためにも薬の処方を勧めています。

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