「政治とカネの問題にけじめがつかない現状を変えたい」。小泉進次郎元環境大臣(43)が初めて総裁選出馬へ意気込みを語りました。

■野田元総理の世襲批判に反応

小泉氏
「みなさんこんにちは。小泉進次郎です。この度、総裁選の立候補にあたり、新たにこのユーチューブチャンネルを開設しました。拡散そしていいね、チャンネル登録、ぜひよろしくお願いします」

スタッフ
「はい、素晴らしい。ほぼ一発OK」

小泉氏
「本当ですか?」

 延期した出馬会見の代わりなのでしょうか?小泉進次郎元環境大臣は30日、ユーチューブチャンネルの撮影を行いました。

小泉氏
「僕は2回目、3回目やるたびに、クオリティー下がっていくタイプなので。もう一発で」

 テイク2の撮影も行われましたが…。

スタッフ
「はいOKです。でもまぁ…」

小泉氏
「やっぱりテイク2じゃないなと思ったでしょ?」

 報道陣の取材に応じた小泉氏。最初に触れたのは、立憲民主党の代表選へ出馬を表明した野田元総理のこの発言について。

立憲民主党 野田佳彦元総理(67)
「今やたら改革もどきを言っている、世襲の多い『金魚』たちに立ち向かう『どじょう』でありたい」

小泉氏
「最近、野田元総理も出馬をされるという報道を見ながら、世襲の批判をされていましたが、15年前のことを思い出しました。自民党に対する強い批判、そして世襲に対する強い批判。この2つに立ち向かった、そういう選挙でした。様々な攻撃批判、ありとあらゆるものが襲ってくるのが選挙ですけども、応援の声を力に変えて勝ちたい、その思いでいっぱいです」

 “自民党批判”が強い現在の状況を、自民党が大惨敗するなかで、初当選を果たした15年前の選挙と重ねた小泉氏。

小泉氏
「15年間培ってきたもののすべてを、覚悟を持って、国民そして党員の皆さんにお話をして、その結果、支持を得られるか、シンプルでまっすぐな戦いだと思います」

■「裏金事件を巡る対応」河野氏、石破氏の考えは?

 他の候補者も総裁選へ向けて、活発な動きを続けています。30日、河野デジタル大臣は麻生派の会合に出席しました。

河野太郎デジタル大臣(61)
「麻生会長、森英介事務総長、皆さんから激励をいただきました。また、私の方から様々なお願いもさせていただきました。しっかり頑張っていきたいと思います」

 ただ、出馬会見の“裏金返還”発言を巡っては、安倍派の議員らから猛反発にあい、波紋が広がっています。

河野氏
「不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたいと思っています」

安倍派 衛藤征士郎衆院議員(83)
「極めて唐突な発言だなと思います。私は非常にね、違和感を感じますし、この発言については、よく考えたうえの発言ではないと感じました」

 一方、石破茂元幹事長(67)は議員事務所をあいさつ回り。

 裏金事件の対応について、石破氏は次のように述べました。

石破氏
「仮に政治活動に使わなかったということであれば、法律的にいくつか問題はあるのですが、納税することになるんでしょうね」
「何に使いましたかということをきちんと明らかにする説明責任というのはまだ残っているはずなんでね。何が説明責任を果たしたことになるのかということです」
「(Q.多くの議員が一度修正をしている。どう修正を求める?)ですから、それを政治活動を使ったというふうにみんな言っているんだから、何に使いましたかということ。有権者がなるほどそうなんだねという納得を持てることが大事でしょう」

 政治資金収支報告書への不記載があった議員に、訂正した報告書の提出や納税を求める考えを示しました。

■小泉氏の考えは?「6日に考え話す」

 自民党総裁選の争点の1つとなっている「裏金事件を巡る対応」。

 小泉氏はどう考えているのでしょうか?

小泉氏
「政治とカネの問題に、いまだにけじめがつかないことを変えたい。今、自民党が問われていることは、裏金問題を含め、信頼を失ってしまったきっかけをつくった私たち自民党自身が変われるか。それがまず問われると思いますので、6日に出馬表明をする際は、私の考えもお話をしていきたいと思います」

 詳細は出馬会見で話すとした小泉氏。政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「議員に返金は求めないだろう」と話します。

田崎氏
「進次郎さんはどういうふうに考えているかと申しますと、自民党としては4月4日に党紀委員会で処分を決定している。これを再び蒸し返すことは、一事不再理の原則に反することになると考えていると思います。個人の責任をほじくるのではなくて、今後どうしていくかを考えるべきではないかと思っている。政治資金規正法の改正で、検討課題として残った(課題が)何点かあるわけですね。第三者機関を作っていくとか。そういう問題を早急にやっていく形になるんじゃないかと思います」

 30日、記者からの最後の質問では…。

小泉氏
「(Q.経験不足を指摘する声もあるが?)私は自分ですべてできるとは思っていません。まさに私のことを支えてくれるチームとして最高のチームを作り上げていきたい」

 自民党総裁選の出馬会見は、来月3日に林芳正官房長官(63)、4日に茂木敏充幹事長(68)、9日に高市早苗経済安保担当大臣(63)がそれぞれ予定しています。

(「グッド!モーニング」2024年8月31日放送分より)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。