東日本大震災のメカニズムの解明に向け震源域の海底で掘削調査をするため、探査船「ちきゅう」が 9月6日、静岡市清水区の清水港を出港しました。

宮城県沖へ調査に向かうのは世界最高レベルの掘削能力を持つ日本の地球深部探査船「ちきゅう」です。

6日、清水港には静岡市民や乗組員の同僚など多くの人が見送りに集まり、船長や研究チームの責任者に花束が贈られました。

「ちきゅう」は東日本大震災の翌年に宮城県沖で掘削調査をして、プレート境界がずれて溜まっていたひずみが解放された様子が確認されています。

今回は2回目の調査で、前回と比較することで震源域の地質やひずみなどの変化が明らかになることが期待されます。

海洋研究開発機構・理事小平秀一さん:
東日本大震災から13年経って、地震を起こした震源断層がどのように力を溜めはじめているのか、あるいはまだそのようなことは起きていないのかというのをしっかり解明していきたいと思っています。

「ちきゅう」は約3カ月間かけて断層付近の水深7000mの海底で地下約950mまで掘削し、サンプルを採取する予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。