予算案を発表する小池百合子知事(6日、東京都庁)

東京都は6日、総額377億円の9月補正予算案を発表した。10月から始まる新型コロナウイルスワクチンの定期接種について1000円を補助する。給食費の無償化拡大や、QRコード決済による10%還元キャンペーンの実施も盛り込んだ。

コロナワクチンの補助対象は65歳以上か、60〜64歳で基礎疾患がある人を対象にする。区市町村が対象者の自己負担額を2500円以下にする場合、1000円を出す。同事業に22億円を盛り込んだ。

市町村の給食費は都が費用の8分の7を支援する。2024年度から都は自治体が無償化する場合、費用の半分をすでに負担していた。11自治体が無償化できていないため、3学期については市町村総合交付金を上積みして都内全域で無償化の実現をめざす。23区はすでに無償化が実現していて今回の積み増しの対象としない。

生活支援のため、23年度に続きQRコード決済による10%還元キャンペーンを12月をめどに実施する。還元の上限額は3000円で、小売店や飲食店などを対象にする。

いずれの事業も前年度からの繰越金を充てる。東京都の小池百合子知事は6日の記者会見で「長引く物価の高騰の影響から都民や事業者を守る」と述べた。

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