エムポックスは、ことしに入ってからアフリカの19か国を含む80か国で感染が報告されていて、WHOはことし8月、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
アフリカ中部のコンゴ民主共和国では、死者が1000人を超えているとみられています。
WHOは19日、熊本県のワクチンメーカー、KMバイオロジクスが開発したワクチンを緊急使用のリストに加えたことを明らかにしました。
デンマークの企業が開発したワクチンに続いて、2例目です。
WHOは声明で「今回の決定でエムポックスの感染が急速に拡大している地域において、ワクチンへの迅速なアクセスが促進される」などと説明しています。
WHOによりますと、日本政府は、コンゴ民主共和国にワクチン305万回分と接種の際に使用する注射針を供与することになっています。
このワクチンは、天然痘のワクチンとして使われてきましたが、エムポックスにも効果があるとして、日本国内ではおととし承認されています。
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