陸上自衛隊では11月、6年ぶりとなる大規模な災害対応訓練「みちのくARERT」を東北各県で実施しています。
その一環で盛岡市では11月21日に孤立地域に救援物資を運ぶ訓練が行われました。

陸上自衛隊による「みちのくALERT」の一環で行われたこの訓練は、大雨の後の大地震で土砂災害が起き、盛岡市薮川で孤立地域が発生したとの想定で行われました。

21日は午前中、盛岡市役所で市の職員から自衛隊に向けて災害派遣要請に関する説明が行われました。

午後になると救援物資を積み込み、盛岡東警察署のヘリポートを飛び立った自衛隊のヘリコプターが出発から10分ほどで薮川地区に到着。
約40人の水と食料3日分が運び込まれ、参加した住民の代表が隊員から受け取っていました。

盛岡市では2014年の玉山地区での山林火災以降、自衛隊に派遣を要請したことはなく、こうした訓練を今後に生かしたいとしています。

盛岡市 吉田尚邦危機管理統括監
「(役所内で)人が入れ替わりするので物事が迅速・的確に動かない可能性がある。訓練を重ねていくことが大切」

岩手駐屯地東北方面特科連隊 菅原潤一本部中隊長
「人命一番、地域のニーズに応えられるように引き続き連携を深めていきたい」

この「みちのくALERT」には岩手では県と10の市町村が参加していて11月24日まで実施されます。

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